移住
海を、
暮らしの隣に。
相模湾に沿って、藤沢から小田原、真鶴まで。
「海の近くに住みたい」というあこがれを、治安・医療・住みやすさスコアの数字でたしかめる、湘南〜西湘10市町の移住ガイドです。
編集部·2026年6月·14 min read
「いつか海の近くで暮らしたい」——テレワークが定着し、住む場所の自由度が上がったいま、その願いを実行に移す人が増えています。神奈川県の相模湾沿いには、藤沢のように都心通勤と海を両立できる街から、真鶴のように半島の静けさに包まれる街まで、性格のまったく違う海街が並びます。この特集では、湘南〜西湘の10市町を、治安・医療・住みやすさスコアという共通のものさしで横断比較。あこがれだけでなく、暮らしの「現実」も数字で見ていきます。
※ スコアは町丁目ごとに治安・交通安全・医療・子育て・コスト・交通利便性・公園の7軸(各14点/計98点満点)で算出した数値。市町の数字は域内町丁目の平均・最高値です。犯罪率は神奈川県警の2024年オープンデータ(街頭犯罪7罪種)を人口1,000人あたりに換算したものです。
湘南:海と街の、ちょうどいいバランス
藤沢・茅ヶ崎・鎌倉・逗子・葉山。都心への通勤圏でありながら海が日常にある、移住の「最初の選択肢」になりやすいエリアです。利便性と海の近さのバランスで並べました。
01
人口 43.7万人 / 医療718施設 / 犯罪率 2.23件・千人 / 江ノ電・小田急・東海道線
51.2/ 98 点
02
人口 17.3万人 / 公園233件 / 犯罪率 0.96件・千人 / 海・山・歴史が徒歩圏
53.3/ 98 点
03
人口 5.7万人 / 犯罪率 1.51件・千人 / 駅から海まで徒歩圏のコンパクトさ
52.8/ 98 点
04
人口 24.2万人 / 医療301施設 / 犯罪率 2.48件・千人 / 平坦で自転車生活向き
47.6/ 98 点
05
人口 3.2万人 / 犯罪率 0.54件・千人 / 鉄道駅なし=車前提のリゾート住宅地
48.0/ 98 点
Editor's Note
湘南で迷ったら、まず「通勤頻度」を軸に。週数回の出社が残るなら、駅と医療が厚い藤沢が現実的。フルリモートで静けさ優先なら、犯罪率が県内屈指に低い葉山や、海・山・歴史がそろう鎌倉が候補になります。同じ「湘南」でも、駅徒歩か車前提かで暮らしはまったく変わります。
西湘:もっと静かに、もっと自然に
小田原・大磯・二宮・真鶴・湯河原。湘南より西、相模湾の奥へ。家賃や土地が落ち着き、海と山が一段と近づくエリアです。「都心通勤より暮らしの質」を選ぶ移住者に人気です。
01
人口 2.8万人 / 域内最高スコア78.4は県内有数 / 東海道線・湘南国際村構想圏
56.5/ 98 点
02
人口 2.3万人 / 平均スコア57.1は10市町トップ / 犯罪率 0.51件・千人
57.1/ 98 点
03
人口 18.9万人 / 医療281施設 / 新幹線停車 / 城下町の生活インフラが充実
50.1/ 98 点
04
人口 3.2万人 / 犯罪率 0.70件・千人 / 日本初の海水浴場・別荘文化の名残
52.0/ 98 点
05
人口 0.7万人 / 犯罪率 0.15件・千人で10市町最少 / 半島の静けさと港町文化
52.3/ 98 点
Editor's Note
西湘は「平均スコアの高さ」が魅力。湯河原57.1・二宮56.5は、今回の10市町でトップクラスです。一方で人口が小さいほど医療施設や買い物の選択肢は限られます。真鶴の医療施設は5件、湯河原は39件。静けさと利便性はトレードオフだということを、数字が正直に語っています。
海街移住、3つの現実
あこがれだけで決めると後悔しがちな、海近暮らしの「見落としやすい3点」。マップのハザード・交通レイヤーと合わせて必ず確認したいポイントです。
01
津波・浸水ハザードは町丁目単位で見る
同じ市内でも、海沿いと高台でリスクは大きく異なります。物件単位でハザードマップを確認してから内見を。
02
「駅近」か「車前提」かで生活費が変わる
葉山・真鶴・大磯の高台などは車がほぼ必須。駐車場代・ガソリン・車検まで含めた家計で比較を。
03
通勤時間は「平均」でなく「実測」で
小田原から都心は新幹線で約35分だが、湘南新宿ライン・東海道線では1時間超。乗る路線で体感は別物です。
気になる街を、町丁目レベルで詳しく見る
各市町のページで、エリアごとの7軸スコア・治安・医療・ハザード情報を確認できます。